
今日、紹介する本はハーブ・エッカー著、本田健訳の【ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人】です。
- 金持ちになれたらいいなあ
- お金持ちになるには何か秘訣があるのではないか
- お金持ちは性格が悪い、意地汚い
- お金が全てじゃない
こんなふうに考えている人も多いんじゃないかなと思います。筆者も例外に漏れずこのような固定観念がありました。
しかし、もしかしたらこの考え方自体が、お金が増えないことはもちろん仕事やスポーツ、恋愛など…他の物事も上手くいかない原因にもなっている可能性があります。
本書を通して上手くいっている人の考え方の原理原則を学び、自身の考え方を切り替えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
本書は2005年11月15日に発行された本です。
本書の要点
①金持ちになれる人とお金に縁のない人とは思考回路が違う
全ての物事には原因と結果があり、目に見える世界である現実を変えるためには、心理や感情などの目に見えない世界を変えなければならない。
まずは深層心理のプログラミングから思考が生まれ、思考から感情が生まれ、感情から行動が生まれ、行動から結果が生まれる。
②なぜかお金が増えない人が抱える3つの問題
1、言葉・・・金持ちは欲張りだ
人は子供の頃にどんな言葉を聞いて育ったかで、言葉によるプログラミングがされている。
今までに聞いてきたお金に関する言葉は正しいとは限らないと固定観念をなくして疑ってみることが大事。
2、お手本・・・子供の頃にどんな人のどんな行動を見て育ったか
お金の使い方は2パターンあり、親の片方または両方の使い方を合わせたスタイルか、逆に両親のお金の使い方と真逆で反抗するスタイルに分かれやすい
もし金持ちになりたいという動機が「怒り」「恨み」など負の感情からきているのであれば、お金=負の感情という図式ができてしまい、負の感情を手放したいと思ったときに無意識のうちにお金も手放してしまう可能性がある
今までのお金扱い方を一度手放し、自分らしいやり方を身につけることがお金持ちになる第一歩である
3、トラウマ的体験・・・子供の頃にどんな経験をして育ったか
お金が原因で人に騙されたなどの過去の経験が、お金=ネガティブなことという図式を作り出してしまい、お金を持つとネガティブなことが起こると考え、お金を手放してしまう
昔の役に立たないお金の思い出はキッパリ捨て、新しく豊かな未来を作り出していくと思考を切り替えることが大事
③13のミリオネアマインド
1、金持ちになれる人は「人生は自分で切り拓く」と考える
自分の責任を認めず責任転嫁したり、無能な自分を正当化したり、上手くいかないことばかりに目を向け愚痴を言うなど、被害者意識を持たない。
どれだけ金持ちになるかを決めるのは自分自身である
行動:1日の終わりに上手くいったことと、いかなかったことを書き出し、その理由を考える
2、金持ちになれる人は絶対に金持ちになると考える
金持ちになれたらいいなあとは考えない
行動:金持ちになることに価値をおく理由を明確にする、自分の決意を人前で宣言する
3、金持ちになれる人はチャンスに注目する
お金に縁のない人は「障害」に注目する
金持ちになれる人は計算されたリスクをとる
行動:
とりあえず行動を起こしてみる
楽観的に考える
自分の強みと感じるものを10個書き出す
4、金持ちになれる人は成功者を賞賛する
お金に縁のない人は成功者を妬む
行動:自分の望むものを持っている人がいたら、その人を祝福する
5、金持ちになれる人は成功した人とつき合う
金持ちになりたいなら自分の心の枠を書き換え、どんなにすごい億万長者も自分と何ら変わらないと固く信じる
行動:
成功し巨万の富を手にした人の自伝を読む
否定的な人間との接する時間をなるべく減らす
6、金持ちになれる人はセールスに積極的である
積極的に売り込みができないのは、商品に自信がないか、自分の力を信じられないから
行動:
現在扱っている商品またはサービスの価値にどれくらい自信を持っているかを10段階で評価する
いろいろな本を読み、セミナーのCDを聴き、マーケティングや営業の研修を受ける
7、金持ちになれる人は自分が抱える問題より器が大きい
今、大きな問題を抱えているということは、あなた自身の器がまだ小さいということ
行動:あなたが抱えている問題を書き出し、解決するために出来ることを10個選び一覧表にする
8、金持ちになれる人は富を受け取るのがうまい
富を受け取ることができない多くの原因は自分に自信を持てず自分にはふさわしくないという感覚を持っているということ
行動:受け取り上手になるために、人から褒められたらありがとうと言うようにする
9、金持ちになれる人は総資産に注目する
金持ちになれる人は所得、貯蓄、投資、節約の4つの要素を全て重要であることをよく心得ている
行動:自分の総資産を計算する
10、金持ちになれる人はお金を上手に管理する
収入を①経済的独立用10% ②遊び用10% ③自己投資用10% ④必要経費55% ⑤寄付用10%の5つに分ける
行動:
銀行に口座を開き、収入があるたびに10%を経済独立用として貯金にまわす
自分の成長のために普段はしないようなことに使う遊び用のお金を10%貯金する
11、金持ちになれる人はお金をフル活用する
初めはお金を稼ぐためにフルで働き、その後で自分のためにお金をフル活用する
貯蓄と投資を心がけ、買うものは将来に価値が上がるような資産価値を生みそうなものを買う
行動:
毎月少なくとも1冊は投資関係の本を読む
投資とビジネスの2つの領域で、働かなくても収入が継続して入る仕組みを少なくとも3つは考え、研究し、行動する
12、金持ちになれる人は恐怖に負けずに行動する
安易な道に逃げると人生は困難になる。困難に立ち向かう人に道は拓ける。
人間として成長するには快適なゾーンの範囲から思い切って抜け出す必要がある。
行動:
自分が普段はしないような不快な決断を意図的にしてみる
お金に対して抱く、恐れや不安を3つ書き出し対峙する
13、金持ちになれる人は何でも学ぼうと思う
お金に縁のない人は何でも知っていると思いがち
何でも知っているという姿勢を何でも学ぶという姿勢に変える
金持ちになる成功への道は、まず人間性、次に行動力、最後にお金の順である
行動:常に成長を心がけ、毎月本やセミナーなどで知識をつけていく

一読のすすめ
世の中の良書と呼ばれる本は普遍的な考え方が書かれていたり、読む人の経験によって解釈が変わる本が多い。本書もともなりにとってはその一冊だ。
本書では金持ちの行動はこうだと主張しているが、視野を広げてみるとどのジャンルの成功者でも考え方は同じじゃないだろうか。
本記事では紹介しきれなかった内容に、あなたにとっての勉強になる部分があるかもしれない。ぜひ実際に本書を手に取り、無意識に落とし込むために繰り返し読んでみることをお勧めする。
自分のレベルに応じて1度目よりも2度目の方がより気づけることが増えていることだろう。