
今日、紹介する本は西岡壱誠著の【東大読書】です。
本記事を読むことで、東大生が実践している「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく読書法を知ることができます。
- 難しくて読めない
- 速く読めない
- 読んだ内容をすぐに忘れてしまう
- 読んだのに身にならない
- 論理的な考え方を身につけたい
- 自分の視野を広げたい
本書は2018年6月14日に発行された本です。
「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書 [ 西岡 壱誠 ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2022/3/23時点)
本書の要点
「本を読み込む力」と「地頭力」は5つの力で鍛えられる
①読解力:素早く正しく文章を理解する力
②論理的思考力:文章を深く理解し、論理の流れが分かる力
③要約力:他人に説明しやすいように噛み砕く力
④客観的思考力:多面的なモノの見方を持つための力
⑤応用力:得た知識を他のところに活かせるように自分のものにする力
本や文章を読めない問題は9割、準備不足が原因
東大生は読み始める前からどのような準備をしているのか
・本のカバーや帯の言葉、著者のプロフィールやバックグラウンド、著者の他の著書はどのような本でどのような主張をしているか、などの情報を事前にチェックして、その本や著者からどのような情報が得られるか書いておく。
・自分がその本から何を学ぶのかの目標をはっきりさせる。
目標の設定は次の3ステップで設定していくといい
①目標は何なのか
②その目標を達成する為には何を理解する必要があるのか
③現状はどの程度まで知っているのか
取材読みで論理の流れがクリアに見える
・取材読みとは自分が記者になったつもりで、常に質問を考えながら読むこと
この読み方をすることで、情報がどういう意味で、どういうデータに立脚された情報なのかなど、考えて読むため知識が得られる。
- 著者が初めに投げかけた問い
- 質問への解答が複数ありそうなもの
- 議論が分かれそうなもの
整理読みで難しいことも一言で説明できる
本を読むと人は分かった気になりやすい
もしその本で著者が何を伝えたかったのかを一言で言えないようなら、分かった気になっているということ。
本には伝えたい主張が1つあり、その主張についての根拠や例を肉付けして構成されている
著者の伝えたい要約的な文章の探し方
①「冒頭」と「最後」に結論や言いたいこと
②「しかし」「でも」「実は」「本当は」の後に著者の主張
③「〜なのではないでしょうか」などの疑問文の「〜」の部分に著者の主張
検証読みで「多面的なモノの見方」を身につける
・検証読みとは同時並行で同じテーマの複数の本を読む読み方
・本は1人の意見のものがほとんどであり、主張にどうしても偏りが生じてしまう。
そのため、「反対の主張をしている本」「分野や立場で視点の違う本」「広い視点と狭い視点の本」など多様性のある本を同時に読むことで、偏りを減らすことができるようになる。
また、解釈や意見がどこで分かれているのかの分岐点を見つけながら読むことで多角的な思考力を身につけることもできる。
議論読みで本の内容をずっと記憶しておける
・仮説を立てて読んだものを、答え合わせする。
・短い文でアウトプット(TwitterなどSNSがお勧め)する。
・読んだ本の自分なりの結論(感想・書評など)をアウトプットする。

一読のすすめ
本記事で紹介してきた読書法は筆者もほとんど取り入れており、この読書法を活用するようになってから本を理解するスピードが格段に上がったと実感しています。
読書の効率を上げることは一生の資産となりえます。本書には記事で書ききれなかった読書術もたくさん紹介されているので、ぜひみなさんも本書を手に取り、実践し、更なるスキルアップを目指していきましょう。
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